往西俊治のブログ

思ったことを書く

ステルス金融緩和などなど

今年は正直読めないので、スキャルピングデイトレードで対処しています。何故かと言うと、ステルス金融緩和を米国がいつまで続けるかわからないからです。ステルス金融緩和を続けていけば株価は延々と上がっていくでしょう。
(しかし、インフレの激化によりいずれ実体経済が壊滅的に破綻していくので、終極的には株式市場も暴落する。ただ、そのタイミングが読みづらくなっているという話)



昨年米株が上がった理由の一つは、frbのステルス金融緩和が効いたことが大きいと思ています。M2(個人、法人の保有するマネー、市場に投入されたマネーの合算値)を見てみると、地銀が破綻した昨年3月頃からM2が一旦上昇に転じているのがわかり、今現在も下降の傾きが緩くなっています。

Monetary Base(マネーの総量)も昨年の3月からずっと上がっていますね。
これは昨年の米株の値動きと同じです。
frbは銀行救済のためのマネー供給=ステルス金融緩和は一貫して続けていることがわかります。要するに、金融収縮(政策金利の引き上げ、バランスシートの縮小)と言っていた裏側でfrbは真逆の行動を取っていたわけです。

 

 

↑マネタリーベース(マネーの総量)



マネーの総量を増やしているからこそ、金余りに起因するインフレが起こっているのにfrbは表立っては言いませんが、密かにマネーの総量を増やしているわけです。
つまり、金融緩和を未だに続けているという話になります。

 

 

fred.stlouisfed.org(↑M2やMonetary Baseなどは上記のセントルイス連銀のホームページで確認可能です)




だからステルス金融緩和という話です。

 

 

米国はブレーキを踏みながらアクセルを踏むという百害あって一利ない行為をやっています。

 


国際状況全体を見ると、年央くらいには日経平均も高値を更新しそうな気がするのですが、今年はドル安トレンドに移行する公算が非常に高いと読んでいるので、円安に連動している日経平均は外人が買い上げていてもどうなるのかは、読みづらいですね。

 


ただ、新NISAもあるので高値更新をする確率の方がかなり高いとは思いますがね。

 


それでも年初から突発的なことが多発しているので、何が起きるかわかりませんが、世界規模の大惨事が今年中に発生する蓋然性が高いと思っており、このような地合いではスキャルピングデイトレードに切り替えた方が良いと考えています。(いずれにせよ今現在はバブルなので売りはプットオプションのスプレッドで行うようにします)



いずれにしましても、時限爆弾がいつ破裂するかわからない戦々恐々の状態に今、株式市場はあるわけです。



今年の3月で期限が切れる米銀行救済プログラムはどうなるでしょうか?




一波乱ありそうです。