往西俊治のブログ

思ったことを書く

利上げしても地獄、しなくても地獄

円安が進行しており、ド短期で現在ドル円レートで158円をつけてしまいました。

円安になっている理由を理解していない方が多いのですが、これは日銀が政策金利を上げていないだけという理由に集約されます。

インフレ対策として、世界中の中央銀行政策金利の引き上げを行ってきたのですが、日本だけそれを怠ってきました。
先月の日銀政策決定会合で利上げだと世間は騒ぎましたが、実質的には利上げでも何でもなくマイナス金利を解除しただけの話に過ぎなかったわけです。


日銀が今すぐ政策金利の引き上げすなわち利上げを実行すれば円安は早急に改善されて行きます。


通貨の強さとは一般論としては、通貨同士の金利差ですので、日銀が政策金利をあげれば円は強くなり、円安問題は瞬時に解決するでしょう。



しかし、日銀が利上げをすると家や車を変動金利のローン払い購入している個人、日本国債を多数保有している体力のない弱小銀行、中堅銀行それから設備投資のために金融機関から多額融資を受けている企業がデフォルトすることになります。これは2023年初頭に既にアメリカで起きたことです。


これは当然、日本の大企業の売り上げや営業利益にも大幅な悪影響を与えることになるでしょう。日本経済の実質的屋台骨はこれらの弱小~中小企業だからです。



この問題はあまりにも大きいわけです。




また、日銀は発行された国債の50%を(自作自演で)保有しており、もし政策金利の引き上げを行った場合、それらの債務に対しての利払いを行わなければならなくなります。
(よく日本は対外純資産世界一だから赤字国債をいくら保有していても大丈夫などと謳ってみても、日本の対外純資産はそれらは円建て資産ではありませんし、その大部分は民間企業の保有する債権であって、日本国の所有物ではありません)


しかもその民間企業の筆頭株主ウォール街の企業ばかりです。(例えば今現在日本製鉄のUSスチール買収の茶番劇が取りざたされていますが、日本製鉄の筆頭株主はモルガンです)
このような経緯を無視して、勝手に社会主義国になったので国有化しますなどと嘯いても、国際的に決して容認されないことでしょう。


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話は変わりますが、
MMT界隈の人間が良く主張するロジックに例えばアルゼンチンやスリランカは自国立て国債でデフォルトしたのではなく外債でデフォルトを起こしたという逃げ口上があります。

この界隈の人間はデフォルト国家の事例を出すと、それは自国通貨ではなく外貨建て国債によってデフォルトした等といい張る傾向にあるのですが、その外債の決済をするのにはまず自国通貨を発行しなければなりません。

結局のところ、自国通貨がその外貨に対して極度に弱いため(そもそも自国通貨がハイパーインフレを起こしていた)にデフォルトに陥ったという話(実質的には自国通貨の瓦解によってデフォルトが発生した)です。


(自国通貨がその外債の外貨よりも過度に弱い場合、為替の関係から、自国通貨を途方もないほど発行しなければいけなくなります)



外貨の債務でデフォルトした実質的原因は自国通貨の脆弱性にあるのですが、MMTを推進しようとしている人間は論点のすり替えを行っています。
(逆に自国通貨が健全で極めて強いのに外債の債務でデフォルトした国など存在しえないことを考えれば誰でもわかると思います。これらの事象の実質的原因は、自国通貨の脆弱性にあるのは誰にでもわかるでしょう)



この界隈の連中は、海外では消えてしまったのですが、日本ではいまだに活動しています。(海外の反MMTの著名人は誰もがゾッとするようなメンバーが並びます。ウォーレン・バフェット、ジェフリー・ガンドラック、ラリー・フィンク・・・・・・)


スリランカがデフォルトしたのは、自国通貨がそもそも脆弱であったことに加え、当時の国際政局・時世によってドルが極度に強くなったために、スリランカの自国通貨がドルに対して極度に下落し、ドル建て債務の返済が完全にできなくなったーーー。ためです。


アルゼンチンにしても同じ話です。
根本原因は自国通貨の極度の脆弱さにあったわけです。

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自国通貨建てで国債を発行しまくり、それをばらまくことを日本は2010年代前半から開始してきました。それで今現在、身動きが取れなくなっているわけです。

 

 

しかしながら、日本には隠し資産があるという話を私は聞いています。
よくM資金だとかそういうものを耳にすることがありますが、私の知り合いの知り合いはこのM資金詐欺の被害に会い、次期社長の席を奪われています。


M資金というものは本当に存在するモノだと私は思っています。(ないモノなのにここまで政財界で被害に会う人など存在しないと思います)



よって、日本のデフォルトは起きえないと考えていますが、経済が厳しい(くなっていく公算が大きいということ)は誰しも経験していることでしょう。


今現在起きている日本国の強烈な通貨安いわゆる極度の円安の直接的原因は他国の中央銀行政策金利の引き上げに対する日銀の一貫した政策金利の据え置き及び自国通貨建てで国債を発行しまくったこと、この2つに収斂する当然の現象でしょう。



中略




このような経緯を鑑みれば、

結論は、日本は利上げをしようと現状維持で据え置きしようと既に"詰んでいる"というのが私の考えです。


日本国が保有する隠し(帳簿外の)資産頼み、、、

 

 

 

続く(この文章全体は下書きです。こうせいしていきます)