往西俊治のブログ

思ったことを書く

金≒ペーパーゴールド取引による値動き

金の価格が上がっているのはドル円のAIトレードによるモノ(ドル円が下がるとドル円空売りではなく、金の買いで入る)がここ数年のところは大きいと思います。

金はここ数年の短期的にはFED政策金利引き上げと逆相関の値動きになっています。
(長期的には政策金利と相関性はあまりない)

ここ数年はロボットによるAIトレードが趨勢を極めています。

要するに、
彼らの手法は以下の通りで、

ドル円が上がる時は、ドル円でロング。
ドル円が下がる時は、ドル円でショートではなく、金のロングというポジション。

レバレッジ取引なので、ロング、ショート共にリスクは無論ありますが、
ショートポジションの方が踏みあげられる危険性が高く、為替は通常レンジ内で動くモノなので(現在ドル円は相当な高値圏にあるため)、期待値から観ても、歴史的に観ても、ドル円ロングよりもショートの方がリスキーだと判断しているのでしょう。また、為替*よりも金のポジションの方が穏便な値動きを一般的にしますので、より冷静な判断を下しやすいというメリットがあり、ですので金のロングを彼らは行っているのだと考えられます。
(無論、今後、金が高値をさらに見込めるという公算からという意味合いも包含)

(*為替は呼び値が極限的に小さく、些細な値動きで翻弄されやすい)

このような観点から、機関投資家等はドル円をショートするのではなく、金をロングしている(恐らく大部分がAIトレード)のだと思われます。

ただ、
金が本当に強くなる時は、ペーパーゴールド取引を行っている"イナゴ≒AIトレード及びその模倣者"が一掃されたときだと考えます。
その時、金は政策金利、為替、ダウ指数等と無関係な値動きになると考えられます。
(私がペーパーゴールド取引を中止したのはたしか2022年前半(中盤寄りの前半)で、その理由はダウ指数と金の値動きが同調し始めていたからです。通常、金をコモデティと形容するかどうかは意見がわかれますが、コモデティは株式と逆相関の値動きです)

もっとも、金に過度の期待をするのは禁物だとは思いますが、何の価値もないフィアット通貨(不換通貨)を持っているよりはベターです。
金には国籍はありません。溶かせばロシアのモノだろうが中国のモノだろうが、アメリカのモノだろうが無関係です。

金塊という言葉を聞くと、誰しも富を連想するように、世界中の王族、皇族、貴族が大量保有しているモノを今後、グレートリセットと称して無価値にするとは全く持って考えにくいからです。
自分で自分の資産をご破算にするような真似を彼らはしないモノでしょう。