往西俊治のブログ

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メインストリームメディア

SVB(シリコンバレー銀行)が破綻しましたが、2023年2月に発刊された米国版のForbesでSVBは「米国で最も信用できる銀行ランキング」といった類の記事で高ランクに位置付けられていたようです。


↑SVBのツイッターアカウントが2023年3月6日にその旨宣伝


加えて、SVB経営陣が持ち株を今年の2月に大量売却していたことが明らかになっています。

このようなことからわかると思いますが、メインストリームメディアが報じていることは全く当てにならないモノが非常に多いわけです。

 

現在インフレの原因は、"戦争"によるモノだと報じられていますが、これは間違いです。
本当の原因は、2020年から21年までに行われた市場、個人への超過剰なマネー供給で、これは商品(コモデティ)の先物のチャートを見ていれば自明となります。

 

次に破綻しそうな銀行はスイス第二位の銀行であるクレディスイスなのではないかと私は考えています。

今まで長らく破綻が騒がれてきたドイツ銀行よりも、クレディスイスの株価の反発は弱く、教科書通りの下降トレンドを描いています。

 


クレディスイス(月足)

 

ドイツ銀行(月足)

余談ですが、リーマンショック時、いわゆるサブプライムローン詐欺で米当局に逮捕されたのはクレディスイスの社員だけです。
このことから、クレディスイスは国際金融資本の中では下っ端だということが垣間見えて来ます。


ついでに言うと、日本の銀行も対岸の火事ではありません。日本のメガバンク米国債を大量保有しているからです。(金利を上げることは債券価格の下落を意味します)
日本の地銀等は危ないジャンク債にまで手を出し、大量保有している所すら少なくありません。


あまり知られていませんが、日本の銀行は(メガバンクすらも)基本、純資産よりも債券を多く持っているという極めて不健全な経営状況になっているわけです。
銀行に預金しておくことは安全ではありません。
預金保護ペイオフ制度があるではないかという話がありますが、国内の全預金者の預金額を全額カバーできるほどの元本が預金保険機構にはない公算が大きいです。

預金保険機構が公示しているペイオフの補償額は預金額1000万以上の預金者の総計額に過ぎず、1000万未満の預金者の預金額まで合わせた総計額は計算されていないからです。(簡単に言うと、1000万以上+1000万未満の預金者の全預金額は預金保険機構によって計算されていません。預金保険機構が補償できると言い張っているのは1000万以上の預金者の預金額のみを足し合わせた総計額、とどのつまり情報として極めて不十分と言わざるを得ない全預金者保護情報のわけです)

 

こうしたことがメインストリームメディアで報じられることは、まずありません。
同時に、メインストリームメディアはこうした彼らに不都合な事実を陰謀説と切って捨ててきています。

何が正しいのかは自分で生のデータを確認し、分析していくのが一番です。