往西俊治のブログ

思ったことを書く

日計り

日計りで個別銘柄を空売り(または買い)をする場合、
私は日経平均指数感応度(β値)が高い銘柄と
指数とのチャートの乖離を見ます

β値が高い銘柄(以下高β銘柄とす)は指数のチャート形状と殆ど同じになるのが常です
しかしながら、ある日、ある時、その高β銘柄のチャートの形状※が指数チャート形状との比較で、著しく乖離することがあります
(※日計りなのでともに日中足です)

これは需給の偏りによって生じる現象

例えば、
日経平均指数は明確に強いのに
ある高β銘柄は明確に下落している

或いは、
日経平均指数は明確に弱いのに
ある高β銘柄は明確に上昇している

ということが時折起きてくるのです。

 

⑴は需給が明確に売りに偏っていることを意味します
⑵は需給が明確に買いに偏っていることを意味します

 


⑴の場合は空売りの急所となり、
高β銘柄であるにもかかわらず、
指数と比べて明らかに、明確に、チャートが弱いという場合、
出来高を確認しながら私は空売りをかけます

⑵の場合は買いとなりますが、
私は日計りで買いをやることはETF先物
一部の個別銘柄を除いてあまりありません



高βであるということは日経平均指数感応度が高いことを意味します
従って、高β銘柄は必然的に日経平均とチャートの形状が非常に似やすいわけです
(日経平均指数操作に利用される銘柄は高βです)


にも関わらず、この種の銘柄の
日経平均指数とチャートの形状が著しく乖離した場合、
空売りや買いの急所となります



当たり前すぎのことなのですが、
この理屈を理解していると当たり前すぎるほど勝率は高くなります
当たり前なので当たり前です



高β銘柄であるにも関わらず、
指数との乖離が著しく激しいのは需給の偏りが生じていること
意味するわけです

そして、需給の偏りが把握できればトレンドが明確に理解できますので、
下降トレンドであれば空売り、上昇トレンドであれば買いを入れるだけという極めて単純な話になります


追記
証券会社のツールで個別銘柄のβ値を調べることはできますが、
私の知る限り、あまり当てにならないことが多いです
特に日経平均指数に対するβ値はその種のツールにおいて当てになりません
β値が高いのかどうかはご自身でその個別銘柄の値動きを見て把握するのが一番です

なお、β値は対日経平均、対TOPIXがあり、各々個別銘柄の癖は異なります
(例えば対日経平均のβ値は低いがTOPIXに対して高βの銘柄)